デカダンス

日記のような、短編のような、詩のような、俺

盲人

 家に帰ってきて、服を脱いだら、静電気。もう、すっかりそんな季節ですね。

 

 恋は盲目とはよく言ったもので、最近はそのことばかり書いてしまって本当に申し訳ねぇ。だけど、今日もちょっと聞いてほしい。

 

 気になってるあの子に、こないだcryamyのCDを貸したんだけど、というのは、バンドの話になった時に、このバンドいいよ、と俺がすすめたら(彼女がすすめてくれたバンドは門前払いしたにもかかわらず)、彼女は良いねと言ってくれた。ので、じゃあcd貸すよ、と自然な流れで言えた。よく言ったぞ、童貞!!

 

 そんで、今日、そのcdを返してもらったんだけれど、歌詞カードになんか手紙でも挟まってねぇかなぁ、なんて、昨日、オナニーを二回した奴だとは思えないほどに、生ぬるく、馬鹿げた事を妄想していたが、何も挟まっていなかった。そういえば、こないだ、笹尾が俺の家に来た時に、家に入るなり、「クセェ、ぬいただろ!」と言った。どうやら笹尾くんは鼻が利くらしい。今後シコティの処理には気をつけようと、コタツでぬくみながら、しみじみそう思うマルコであった。

 

 cdを返してくれた時に、彼女は、「twistedがよかった」と言ってくれた。この、twistedという曲は、本当に俺がcryamyの中でいちばん好きな曲で、もういいんだ、もういいんだ、という歌詞を聴くたびに、いつもちょっとだけ救われる。別に自分が作った曲では全くないんだけれど、少しだけ自分を肯定してくれてるような気がして、俺は素直に嬉しかった。彼女の言ってる事を、100%信じてる訳ではない、建前上言ってくれてるのかもしれないし、彼女は世渡り上手だから、そういう小さな嘘をさらっと言えちゃうんだろうな、なんて考えも浮かぶ。でも、信じていたい、とは思う。めんどくせぇ奴だな。

 

 

 でですよ、彼女をcryamyのライブに誘おうかと思うのだが、どうでしょうか? いやしらねぇよ! うん、確かにその通りだ。他人のことに人は興味がない。でも、恋と喧嘩話は別じゃない、他人のことの方が面白いと思うのは俺だけかね。その前に、これってすごく自然な流れだよね? ぼく童貞だからわかんなーい(鼻につく気色悪い声で)、クエッションま〜く。

 

 ライブの日は、まぁ色々考慮した上で、12月の30日にしようかと思ってるんだけど、これってまずいのか、年末だから、ちなみに彼女は実家暮らし。まあ、クリスマスとかに誘うよりかは全然誘いやすい気がするんだけど、そんで、断られても、まぁまぁと言えるぐらいの心持ちではある。単純に、ライブ行きたいしね。肝心なこと言い忘れてたけど、どうやら彼氏はいないらしい(聞いた訳ではなく、盗み聞きした)。三平方の定理ぐらい大事なことだよね。

 

 前の恋と違うところは、比喩的にしかいえないけど、燃えてる感じが違う。前は大爆発の連続だった、それも不規則な爆発。爆発した瞬間はいいんだけど、その後の片付けがいつも大変だった。今回のは、すごく、穏やかに燃えてる。ロウソクの火ぐらい、静かで、ちょっと風がふくと消えちゃいそうなんだけど、案外消えないで、ずっと燃えてる。例えるならそんな感じ。だから、あんまり苦しくないんだよね。なんだろうねこれ、大人になったからなのか、それとも俺の感性が鈍ったのか。

 

 どこかで必死に生きている、社会人の女の子のブログを読んでいたら、本当に、男って簡単に女の子に嫌われるんだなぁ〜、気をつけなきゃなぁ〜、ダメなもんはいくら頑張ってもダメなんだなー悲しいなあと思う、唇が荒れて、水虫が再発したマルコであった。でも、案外、女の人の目は、男よりも、全然、人間の奥の方を見てくれてるんじゃないかなぁと思いもして、絶望と一緒にちょっと希望も持てた。男なんて、所詮VRで騙せるぐらいの、アホな生き物ですからね。重々自覚しております。

 

 今まで、散々、読者の皆様を、ビジネスいいねをするなクソ野郎が、とか、文章が下手なんじゃカス、しねアバズレネコババぁ、などとコキおろして来たが、どうか、過去のことはもうお互いトイレの水に流して、手を貸してください。恥も外聞も忘れた哀れな盲人に、どうか救いの手を。

 

 御意見、御感想、おまちしております。

 

 なんだこの文章、気持ち悪りぃな。これが冬ってやつかよ、かっかっかカカカッカーーーーーーー。

 

youtu.be

 なんの曲を選ぼうか迷ったけど、こういう自分のことが分からなくなりそうな時こそ初心に戻りたい。そういう思いで、この曲。めっちゃ落ち着くわ。できなくてもいいや。

怒りと虚しさ

 失恋の対処法なる、今の俺にとっては、馬鹿げたとしか思えない心理学の授業を受け終え、雨が降りしきる中、傘もささずに、哲学書片手に魔王の城セイユーへ買い物に。朝から頭の中ではwhite stripesのblue orhid(青いラン)と、jack whiteのsixteen saltines(16枚のクラッカー)が流れっぱなし。そして、家に帰ってくるやいないや、カーテンを閉め切って、四角い枠の中で燃える瞬間絶頂アイドルで、俺のドロドロの未来をトイレットペーパーに見切り発車、3pm。藤江志帆の口の中で、俺は小さく叫ぶ。「くそったれ、こんなもんなのか、こんなもんなのか? いつか絶対に俺はやってやるからな、あんな奴ら全員蹴散らしてやる」。すっとして、虚脱した体を引きずって換気扇の下へ、アイスコーヒーをラッパ飲みしながら一服。オリオンビールに灰を落として思い出す、過ぎた日々と、堕ちた思い。換気扇はため息を吸って、外に出す。荒んだ心に畳み掛けるディストーション

 

youtu.be

 

 

 すべきことがあると何もやる気が出ず、優しくされると不貞腐れてしまい、余裕を見せつけられるとめちゃくちゃ焦る。300円で買ったドラクエジョーカーで、なんとか今日をやり過ごす。

 

 最近、サークルの奴らがウザく、鬱陶しく感じてしまい、練習が終わるとすぐに、ろくな挨拶もしないまま、一人そそくさと帰ってしまっている。うまくいかなくて、うまく指揮ができなくて、隣に座ってる男はバカみたいに弾けてるのに、デザイン学科の女は楽しそうに指揮棒を振っているのに、機械工の俺は思ったようにギターが弾けなくて、そのドヤ顔をちょっとだけ殺してやりたくて、笑いながら冗談の一つや二つを飛ばす余裕が微塵もなく、なのに、周りの奴らは寄って集まって楽しそうに笑ってるし、あぁこれおきまりのダメパターンじゃねぇか、って一人腐ってしまう自分を笑う。そもそも俺みたいな奴がマンドリンサークルなんかに入ってしまったのが間違いだったのだ。下ネタなんて絶対に言えねぇし、おまん子臭い、だなんて言おうもんなら一瞬で村八分にされるだろう(それはどこで言っても同じです)。北から来た野蛮な俺は上流階級の都会人に完全に舐められていて、俺の話なんて誰も聞いちゃくれやしない(このセリフ、なまらダセェ! あ! 田舎っぺだ)。特にあの最前列に居座った小汚ねぇリスみたいな顔した脇から変な匂いがしそうな女! あいつ、あいつ、本当にムカつくわ。髪を思いっきり引っ張った後に、顔面に膝蹴りしてやりたい! 十二年間、サッカーで鍛えた俺のキック力なめんなよ! 豪炎寺なんて敵じゃねぇからな。俺の黄金の右足はな、ボールじゃなくて、人を蹴るためにあるんだよ、わかったかクソどもがよ・・・・・・・・(弟の前で野球部の男にボコられた〜)。玄関に置いてあった段ボールをその女に見立てて、チンピラみたいなことを言いながら、続けざまに二回蹴り飛ばした。

 

 あぁ、中学生の時に、空になったティシュの箱を振り回しながら泣きわめく母ちゃんの腹に、前蹴りを食らわせた時と、同じような気持ちだ。怒りと虚しさがごちゃ混ぜで、もう本当によくわからなくて、全部自分が悪いのに、悲しい、だなんて卑怯なことを言ってしまう。もう黙って、諦めて、練習しよう。どうやっても、やっぱりなれないんだよあいつらみたいにはさ。

 

 

 

 

 お口直しにどうぞ

youtu.be

  radioheadレディオヘッドだぞ、ラジオヘッドじゃ無いぞ、ジャンバーをジャンパーっていうのと同じくらいダサいぞ)、あんまり得意な分野ではないが、好きな曲はいくつかある。その中でもこの曲は高校生の時から聞いている思い入れのある曲だ。ぜひ目をつぶって聞いてほしい。優しい浮遊感と高揚感に包まれる。この曲を聴くと、かあちゃんと二人で行った病院の帰りに、少し曇った車の窓から見えた冬景色を思い出す。そう言えばあの時も、他人の優しさを破り捨てて、一人で腐ってたな。なんで自分だけ、みたいなこと言ってたな。なんも変わってねぇな。

 

 

 

 

なんとも言えない気分

 最近、と言ってもここ一週間ぐらいのことなのだが、なんとも言えない気分になるような出来事が多くて、その思いを客観的な言葉にしようとすると、すごく難しいんだけど、なんかちょっとだけ、今日、自分の中で言いたいことが固まったから、筆をとってみることにする。窓の隙間風が冷たくて、いつのまにか11月。あぁ今年も終わっちゃうね。

 

 こないだバイトを辞めてきた。最後なのに、クソ忙しくて、会いたくない人たちにもたくさん会っちゃって、気まずかったな。死ねクソ野郎って、言いながら、駐車場に唾でも吐いてやろうかと思っていたんだけど、営業を終えて、社員のおばさんに挨拶をしに行ったら、お疲れ様って言いながら、短い手紙を添えて沖縄のオリオンビールを一本くれた。「これ私が一番好きなビールなの、しっかり冷やして飲んでね。本当にお疲れ様でした」、これを聞いて、俺は無意識に深々と頭を下げていた。なんとも言えない気分になって、裏口から逃げるようにして、店を出た。家に帰って、煙草を立て続けに3本吸って、もらったオリオンビールを、ろくに冷やさないまま飲み干した。ぬるくてあんまり美味しくなくて、でも、なんか、ぼんやりとして。

 

 これもこないだのことなんだけれど、山本っていう男が何も言わずにサークルを辞めた。山本っていう男は、今年の春にサークルに入ってきたやつで、メガネをかけたちょっぴりデブのオタクヅラ。インキャっていう言葉は、自虐とか冗談の類の言葉であって、本当に見えない部分で生きているような奴は自分のことをインキャって絶対に言わない。言ったとしても、それはシリアスなトーンだろう。そういう意味で、山本は本当に見えない部分で息をしているような男だった。洋楽が好きで、ブロックパーティとかフランツフェルディナンドとか、そういう日本人的にはかなりコアなバンドが好きで、彼と話すのは、いつもその話題だった。俺の入っているマンドリンサークルのクソみたいなブルジョワジーどもは、ミスチルとか、米津とか、星野源とか、そういう大衆音楽が好きな奴がほとんどで、本当に肩身の狭い思いをしていたんだけれど、初めてそういう奴ができて、俺はとても嬉しかった。一緒にお酒を飲んで、一緒に海辺で立ちションをして、やっと心が通じ合ったかなって思ったところだったのに、彼は去ってしまった。大学に入ってから、人間関係が広く浅くなって、まぁこういうことにもなれっこなんだけど、やっぱりちょっと悲しくて、もう会えないのかぁって思うと、ちょっとだけ寂しくて、飲み会で山本のことなんかすっかり忘れて、楽しそうに笑っている奴らを見ていたら、ちょっとだけムカついて、でも、こんなもんなのかって思ったりもして、やっぱり、なんとも言えない気持ちになった。

 

 最近、気になっているサークルの女の子と普通に、自然に喋れるようになって、俺的にはかなりいい調子なのだけれど、とその前に、笹尾はもう多分この女の子が誰なのかは気づいてると思う、まぁ変な目で見ないで、暖かく気長に眺めててよ。不完全燃焼の恋をさ。まぁ多分俺、この子のことが好きなんだけれど、告白に踏み切る力がやっぱり出なくて、モヤモヤとした気持ちを抱えてる。自信もないし、傷つきたくもないし、頑張りたくもないんだけど、でも、やっぱり好きなんだろうな。自分で言うと、嘘っぽいけど、俺、とんでもなく一途なんだよ。とまぁ、何か行動を夢見てる自分がいる一方で、現状を維持していこうとしている自分も確かにいて、そのどちらがいいのか本当にわからなくて、もうどうでもいいや、って言う思いについつい逃げてしまう。それに疲れも相まって、またなんとも言えない気分になる。あぁ伝わらねぇ。もういいやウイイレやろう。

 

 その女の子の言動に、勝手にムカついたり、勝手に喜んだり、勝手に悲しんでるんだけど、一歩引いて、そんな自分を眺めてみると、本当にダセェなぁって思って、17の時みたいに純情に振り回されるのはもうごめんだなぁって感じ、20歳。純情にふり回されていた方が格好いい気もするけど、わっかんねぇ〜。彼女はすごいモテるよ。やばいね。ちんたらしてられないことはわかってるけど、ちんたら行くわ。そんで、まだ行けそうだったら、新世界に一歩を踏み切ってみる。

 

 煙草を吸うと、なんとも言えない気分が少しだけ和らぐ。ちょっとだけ気持ちが楽になる。でも、俺はいったいどこに向かっているのだろうか。やっぱりわからない。この気持ちもやっぱりわからない。

 

 もう冬ですね。秋どこ行っちゃったんでしょうね。忘れましょうか。

youtu.be

 

もういい

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 不恰好な4拍子を振り終え、コンビニのおでんぐらいクッタクタになって、家に帰ってきて、テレビをつけたら、もののけ姫がやっていた。ジブリの作品って、最後どうなるんだっけ?みたいな作品が多い気がするけど、やっぱり、もののけ姫のオチも思い出せず、テレビ画面にテキトーに目をやりながら、昨日の午前三時に吐き出した精子と血が滲みたベットの上で、熱い体をほぐした。何回も見ているはずなのに、何でだろう、まぁ面白いからいいか。メメントって映画の方がおもしいけど、っていう野暮なことは言わないでおこう。程なくして、テレビを消した。ついでに、舌打ちしながら、付けっぱなしになっていた外面スイッチも消しておいた。早くも右耳が断線したインチキワイヤレスイヤホンを耳にブッさして、テポドンを軽く凌駕する音量で、The Kooksのsofa songを流す。あ〜これこれ、これが聞きたかった。死ねバカヤロウ! ブスのくせにスカしてんじゃねぇぞ、ぶち殺すぞ! 最低な汚い気持ちも、こんな素敵な曲を聴けば綺麗に濾過されて、まぁいっか!、みたいな気持ちに変わる。小学校で習った、道徳、人の悪口を言ってはいけません。

「先生、ぶち殺すぞ低脳、って言うと、スカッとして、まるで秋晴れの空を見上げてるみたいで、とても気持ちがいいんですが」

「そうですね、憤懣は、時に芸術です。先生もトイレでよく言います。ぶち殺すぞ、糞餓鬼どもってね」

そう言って、先生は、わき腹に隠していたショットガンを取り出すと、子供達のちっちゃい頭を、笑いながら吹き飛ばしたとさ。

 

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コーヒー休み

 換気扇の向かい側の白い壁に寄りかかりながら、煙草を吸う。紐を下に引っ張ると時間をかけてブワンと灯るタイプの古ぼけた蛍光灯が疲れた体を優しく照らしてくれる。空になった低脂肪牛乳と、洗い終わったばかりの皿。ブーーーーンとモータが回って、白い煙をどんどん吸っていく。残骸を閉じ込めて重くなった酒缶に、赤くなった煙草の先を落とす。何事もなく今日も終わり、ケータイからはアートスクールのfoolish。

 

 うそ何事もあった。大家のじぃちゃんが死んだ。だから何だよって感じなんだけど、別にそれほど親しくしてもらったわけじゃないし、優しくしてもらった覚えもないけど、でも、何かにつけて考えちゃってる自分がいる。どうか安らかに。

 

 10月一杯でアホみたいなレンチンバイトが終わるというのに、新しいバイトを探す気には全くなれず、しばらく働かなくていいやと、思ってる今日この頃(黙れ)。危機感はない、幸福感で満ちている。最近ハマっている昔のちびまる子ちゃんでも見ながら、呑気に過ごしていこう(黙れ)。もう少しで書き上げれそうな小説とか、演奏会もあることだし。永沢と藤木、それとヒロシが好きだな。寒くなると、アニメが見たくなるのは俺だけ? そうかい。扇風機しまってこたつ出そう(勝手にしろ)。

 

 今ままで言ってなかったけど、俺は理系。でも心は文系。2年になって、ようやく専門的な勉強が始まった。ざっとあげてみると、材料力学、熱力学、流体力学解析力学、制御、プログラミング、フーリエ変換複素関数、なかなか面白いなと思うものもあれば、思わずフザケンナ馬鹿野郎と言いたくなるぐらいツマラナイものもある。ここら辺は音楽とか本と同じ。あぁ材料力学と同じぐらい、マイヘアが苦手だ〜 失うことの辛さや大事なものが壊れてしまう怖さを知らない俺には全く響かない。第一ボーカルの顔が整ってるのが気にくわねぇ、ほんと黙れって感じ(みっともないぞ(まるちゃんのブラックなナレーションを装った感じで))。元カノを描写するよりも、一本の缶コーヒをどれだけ感傷的に描けるかが、俺にとっては大事なわけで(黙れ小童(まるちゃんの辛辣なナレーションを装った感じで))。まぁどっちも大した差はないのか。

 

 俺の場合、音楽の好き嫌いって、食べ物の好き嫌いよりはっきりしていて、もう口に入れた瞬間、美味すぎワロた、みたいなのもあれば、噴水のようにプーーーと吐き出してしまうものもある。はたまた、噛み締めてるうちに、だんだんと唾液と絡まって、うまく感じてくるものもある。甘く煮た牛肉とか、手の込んだフランス料理とかイタリアーンとかよりも、俺は沢庵とか紅生姜とか冷奴みたいな、決して主役にはなれないけれども、トテツモなく優しくて主張しないけど美味しい音が好き。てか、白飯が一番うまい。

「いや、それって好みの問題じゃねぇかよワッハッハー」

全くそうにチゲェねぇ。

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人間。 

 

 

散歩

 春からずっとハンガーにかけっぱなしだったお気に入りのベージュのジャケットを着込んで、地面に落ちた銀杏を踏み潰しながら、雨で錆びついたママチャリを漕ぐ。まだ一度も行ったことがない中華屋の前を通り過ぎて、「師走の雨の匂いと〜」なんて口ずさむ。頬をかすめて通り過ぎていく風と、いかにも頭の悪そうなJKの視線はちょっとだけ冷たい。日が暮れるの早くなったなぁ、まだ五時前なのに空はうっすらと暗い。カゴの中では、36巻が揺れている。

 

 こないだ久しぶりに会った笹尾に、

「お前、なんか変わったな。昔はそんな奴じゃなかったぞ。ムカつくわ」

と言われた。素直に喜ぶ気にもなれず、かと言って怒る気にもなれず、あぁ変わっちゃったのかぁ俺、と他人事のように一瞬放心したが、すぐに、いや何も変わってないでしょって思った。変わりたい変わりたいって、駄々こねてた時もあった。でも、それってたぶん変わりたかったんじゃなくて、負けを認めたくなかっただけなんだろうな。いいじゃないか負けっぱなしでも、勝ったり負けたりするよりかはよっぽど楽なんだから。

 

 ヒカキンの動画を見たり、コンビニの廃棄ばかり食っているせいか、笹尾は理解力や頭の回転、社会性など、その他諸々の人間としてのあらゆる能力が落ちているように見えた。「荒んでる」と何度も言っていた。でも、君は何も変わってないね。安心したよ。喋った時に感じる、あのダメな自分が君の奥で共鳴する感じ、メトロノームの奴隷たちには出せない、不格好だけど、嘘のない音、一緒にbaby baby演奏できて楽しかったわ。自分とお前のためだけに編曲した。って言えたらいいな。

 

 

 三日前ぐらいに読者登録してくれた、会ったことも見たこともない女の子。最低限の清潔感がないと受け付けないんだってさ、自慰やら膣やらと書きまくってるこの雑記のどこに清潔感があると言うのだろうか。不思議でならない。書いてる人間も清潔感とはかけ離れた場所にいる。右手だけ爪が長いし、肌は汚いし、無造作系と偽って、髪はボサボサでセットしてないし、服はダセェし、気が向かないと髭は剃らねぇし、煙草も吸ってるし、汗っかきで脇は臭いし、精神はいつも退廃と男尊女卑に憧れている。だけど、バンドが大好きっていうのは同じだね。そこだけ合ってりゃあ他が何もかすってなくてもいいような気がするのは僕だけでしょうか。敬具。

 

 その子のブログを最近読んでるんだけど、飾らない等身大の女の子がそこにいて、悩み怒りながらも、何とか笑いながら生きているのは、みんな一緒なんだなぁとコーンポタージュみたいにしみじみ。今度ライブに出刃包丁持っていくんで、見かけたら声かけてね。(昼寝と冗談を排斥する世知辛い世の中に啖呵を切って)

 

 

 今日受けた哲学の授業で、「人間の心はタブララサ(白紙)のようなものである、そこに文字を書き込むのは経験である」と習った。確かに白紙かもしれないけど、そこに書き込まれるのは文字じゃないだろう。経験から得るものなんて、もっとグチャグチャに歪んでねじれた理解できない芸術作品みたいなものだろうな。そういうものを綺麗な言葉にできたらめっちゃカッコイイよね。なぁロック?

 

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クリームシャープセカンドは3番と4番が好き。 ハンドは9番。

 

愛に飢えて飢えて

 あれは高3の冬、もう少し正確に言うと、センター試験が終わった1月末のことだった。

 

 その日は、二次試験の講習を受けに、朝早くから、一人で学校に来ていた。科目は英語だったか、数学だったか、覚えてないけど、教室の中が異常に寒かったっていうのは覚えてる。暖房が立ち上がったばかりだったのだろうか。

 

 この時の俺が、どんなことを考えて日々生きていたのか。まるまる一年、と言っても、途中でゲームやギターに逃避していた時もあったが(お母さんにこっぴどく叱られた)、ほぼ一年、勉強だけに費やしてきて、やっと、第一関門のセンターを終え、残すところ、二次試験のみとなっていたあの時、俺の心を占めていたのは、センターでまずまずの点数をとったことに対する自信と、ここまできて落ちたらどうしようという、とてつもなく大きな不安だった。

 

 その相反する二つの感情が組み合わさって、虚無感というか、灰色の気持ちというか、そういったなんとも形容しがたいものを作り出していた。今思えば、そこは、ネテロがたどり着いたような、静かな静かな境地だったのだろう。もう二度と、あんな精神状態にはなれないだろうし、なりたくもないが、俺は、そんな白黒の世界の中で、全く見えてこない未来に向けて、進んでるのかも分からないのに、トボトボと毎日を歩いていた、そして分からないままでも歩き続けてくれたから、今、俺はここにいられるのだろう。自分に「ありがとう」なんて言えない。笑いながら「お前、ブッサイクやな」とは言えるけど。

 

 そんで、昼前に講習を受け終わり、荷物をまとめて、一人玄関を出た。

 

 まだ、街は雪景色で、顔に吹き付ける風は、冷たいと言うより痛かった。油断すると、すぐにスッテンコロリん、赤っ恥、といった塩梅で、歩く道はカチカチに凍っていた。小ぶりの雪がしんしんと降っていて、厚い雲の向こうで太陽がわずかに光っているのが見えた。ネックウォーマーに顔を沈ませて、小さく足を前に出した。

 

 玄関と、校門までのちょうど半分ぐらいのところまで歩くと、「お疲れ様」と囁くような声がした。驚いて、顔を上げると(俺は地面を見ながら歩く癖がある)、そこにマフラーをした女の子が一人で立っていた。玄関を出た時から、誰かが立っていることには気づいていたが、目が悪いので、それが誰なのかは分からなかった。声をかけられなかったら、絶対に横を通り過ぎていた。声をかけたのは、クラスメイトの地味な女の子だった。周りには、誰もいなくて、ヒューという風の切る音だけが聞こえていた。

 

 きっと誰かを待っているのだろう。そう思って、「お疲れ」とだけ言って再び歩き始めたら、その女の子は、何も言わずに、俺の横にちょこんとついて、一緒に歩き始めた。なんだこれ? 俺の頭の回転数が、一気に跳ね上がった。

 

 緊張してたんだな俺、何喋ったか全然思い出せないわ笑。ただ唯一覚えてる会話の内容が、テルマエくんのことについてだった。テルマエくんと言うのは、俺の友達。そして、テルマエくんは、その女の子が入ってる部活(新聞局)、に短い間だが入っていた。早い話、テルマエくんは、その女の子と俺のただ一人の共通の知人だったわけ。そんでもって、このテルマエくんと言うのはなかなかにダメな男で、新聞局をやめる時に、詳細は知らないが、一悶着を起こし、その女の子を泣かせてしまったらしい。テルマエくん曰く、「俺は何もしてないのに、あいつが勝手に泣いた。頭おかしいぞあの女」とのこと。人は勝手に泣くかね、コナンくん。

 

 そして、その女の子が言うには、「私、テルマエくんと色々あったのに、そのことに全然気にしないで、喋ってくれたのが嬉しくて、ありがとうって言いたくて、今日待ってたの」とのこと。確かに、君とは何回か喋ったことがあるような気がするけど、いや、聞くに聞けないし、そんなことはっきり言ってどうでもいいでしょう。と思った。てか、どんだけ溜め込んでたんだよ。コナンくんじゃなくてもわかるよ、嘘だなって。

 

 その時、あぁつまりそう言うことなのかと、頭の中で一つの解が導かれた。

 

 いかんせんこんな、絵に描いたような青春の一ページに出くわしたのはそれが初めてだったので、俺もめちゃくちゃに緊張していたが、女の子の方は俺以上に緊張している様子で、言葉を度々詰まらせたり、早口になっていたので、俺はそこまでテンパりはしなかった。なんてったって、俺はこの時、先に書いた静かな境地にいたからね。言葉を探し探しに喋る彼女がちょっとだけ可愛く見えた。

 

 その女の子は、スカートを規則通りに履いて、黒髪を後ろで一つに結び、休み時間は、大抵、文化部員らしく本を読んでいた。決してブサイクではなかった。記憶の美化を疑うかもしれないが、どうか信じていただきたい。肌はすごく綺麗で、白かった。太ってもいなかったし、目もそんなに小ちゃくなかった。眉毛は濃いめ、と言うか全体的に顔は濃いめの、どちらかというとハーフ顔に近かった。ただ、化粧っ気と言うか、女っけと言うか、そう言うものが一切なくて、おまけに元気もなくて、絶対にモテるタイプではなかったと思う。本当は夢見る女の子になりたいけど、なんだか、なりきれなくて、悶々としてそうな感じの女の子。俺は彼女いない歴=年齢の正真正銘の童貞なので、女の子を描写しようとすると、どうしてもチンケなモノになってしまうのが悔しいんだけど、俺も太宰みたいに陰のある女をうまく描写できたらいいんだけど。ごめんあそばせ。

 

 校門を出ると、坂がある。ゆるくて、長い坂。並木道って言うのかな、坂には大きい木が植えられていて、その木は四季折々に変化する。冬は、葉が落ちて、素っ裸になった寂しい木になる。でも、白い雪と相性が良くて、意外と綺麗だったりする。電車で帰る人は坂の下にある交差点を直進して、バスで帰る人は左におれる。俺は、電車、その女の子はバスだった。

 

 坂を下りきって、交差点に着くと、その女の子は、焦ったような顔をして、「ラインを交換したい」と言った。俺は「いいよ」と言った。実はキリスト教なんだって言われても全然納得できるぐらい不思議な女の子だったので、なぜか、クラスラインにいなかった。上着のポケットからケータイを取り出して、ラインのアイコンをタッチして、さぁいよいよ、QRですよ、って時に、俺のケータイの電源がバタッと落ちた。充電はあった。でも、冬の外でケータイを出すと、急に電源が落ちてしまうことがある。信じられないかもしれないが、札幌ではそれが時たまある。それぐらい寒いの。

 

 あぁついてねぇなぁって思った。女の子は、エ〜〜〜と大きな声を上げながら、悲しそうな、そして、可笑しそうな、よく分からない顔をした。俺はそれを見て、笑ってしまった。そして、ちょうど、お迎えですよと言わんばかりに、青いバスが来た。俺は、「ごめん、今度、ラインのid教えるね」と言った。女の子は「うん」と言って小さく頷くと、交差点を左に折れていった。「じゃあね」って言って手を振りあった。

 

 

 

 

 

 それから何日か経った後で、ラインのidをノートの切れ端に書いて、その女の子に渡したんだけど、どうやらidから友達登録できるように、設定されてなかったらしく(このバカタレ)、いや、その女の子の方がもういいやって思ったのかもしれない。結局、その女の子とはそれっきり何も。二次試験が終わった後、ケータイが本当にぶっ壊れて、データが全て飛んだ。だから、もしあの時、その女の子とラインを交換できてたとしても、すぐになくなってしまう運命だった。その時、なんだか、神様というものが本当にいるような気がした。「ぶち殺すぞゴッド」

 

 

 なんでこんなことを思い出したのかと言うと、こないだtetoのライブを見に行った時に、この女の子に似ている人がいて、その子を見て、いろいろと思い出してしまった、というワケ。高校三年間で、俺が唯一確かに感じた、女の子からの好意。最近本当に、周りの女に相手にされず、挙げ句の果てにはいいように使われ、女ひでりの限界に来ていて、秋の夜長もそれを助長して、愛に飢えて飢えて、イかれてしまった俺は、思い出の中の女の子に手を伸ばしてしまった。本当にダサくて、都合のいい、男です。

 

 愛とは一体なんなのだろうか。埋まらない心の隙間を満たす羊水? 孤独を誤魔化す温もり? 着飾った豚の欲望? 頭の悪い俺には難しいことはよく分からない。けれども、一つだけ知っていることがある。それは、HのあとはIだってこと。

 

 

youtu.be

長かったね。ごめんよ、のどかさん。