デカダンス

日記のような、短編のような、詩のような、俺

あともう少し、が一番長い

ファミレスのキッチンでアルバイトを始めて、早一ヶ月。堂に入るとまではいかないものの、一回の勤務で二杯まで無料で飲めるソフトドリンクを帰宅前にガブ飲みしたり、ホールの女の子の顔をチラ見したりと、少しずつではあるが余裕が生まれてきた。

 

だからと言って、日々の自堕落な生活に変化はなく、性処理に使ったティッシュ、いわゆるシコティが、今この瞬間も黄色の小さな屑篭の中から、異彩な匂いを放っている。

 

親元を離れて約一年が経ったのか。

 

浮き足立つ春の日差しを浴びながら、向かい風の中、自転車を漕いでいたら、ふとそんなことを思った。だからなんだっていう話じゃない、ただそれだけ。

 

髪を切らないとなぁ。

 

今日、鏡に映った自分の顔を見てそう思った。近くに1000円カットの床屋があって、最近はそこで髪を切っているのだが、髪を乾かしながら、変な宗教に勧誘してきたり、どんな要望を言っても、毎回同じような髪型になったり、のぼり旗でデカデカと1000円カットを謳っておきながら、実際は1100円をとったりと、陰湿な童貞か耄碌ジジィぐらいしか、行かないようなお店である。いつも、帰り際に、缶コーヒーとスナック菓子をくれる。気さくな店主のおっちゃんは「ありがとね」と言いながら、店のドアを開ける。

 

服が欲しいなぁ。

 

ファッションなんてファックションって感じの俺だけど、大学生らしく、服が欲しいなぁと思ったりもする。カーデイガンとか、シンプルなワイシャツとかさ、まぁただのコンバースさえ履きこなすことができない俺には、似合わないのだろうけど。滑稽でもなんでも着飾ってみたいじゃん、そういうもんじゃん。でもちょっと待って、いいじゃん服なんてなんでも、顔が良い奴はなに着ても似合うし、いくら金かけても絶対に勝てないし、汚い奴が綺麗な服なんて着たって虚しいだけだよね、などと御託を並べて毎日ジャージを着続けた15の俺はどこへ行った、寂しいから、戻ってこいよ。

 

youtu.be

 

Bメロが好き、Bメロが綺麗な曲って、ずるい。

 

 

さぁて、15の俺、一緒にギター弾こうぜ、何? 悲しくてそんな気分じゃないって、そうか、そうか、めちゃくちゃ悔しいのか、そうか、そうか、殺してやりたいほどにムカつくのか、それなのに自分が大嫌いなのか、そうか、そうか、

 

俺もだよ、でもギター弾こうぜ。