デカダンス

日記のような、短編のような、詩のような、俺

階段を上がって

昨日バイト前に、家でゴロゴロしていたら突然高校の時の友達から電話がかかってきた。一瞬出るかどうか迷った俺は嫌なやつだ。

 

「来月、静岡に研修に行くから、ついでに会いに行くね」

 

とのことだった。

彼のあだ名はテルマエくん、なぜって阿部寛にちょっと似てるから。

 

ただ嬉しかったよ、一年以上連絡さえ取り合ってなかったのに、あぁまだ遊んくれんだって思うと、わざわざ会いに来てくれるんだって思うと。

 

いっつも友達に頼ってばっかりで、助けられてばかりで、とても情けないけれど、 まぁ嬉しいからいいや。いいんだ、いいんだ、いいんだよきっと。

 

階段を上がって、という名前の曲を作ろうと思った。けれども、素敵なコード進行が全然思いつかなかったので、今度、天才のカニちゃんに作ってもらおう。そう言えば、カポ買ったよ、あれ面白いし、便利だね。

 

最近あんまり元気なさそうだけど、大丈夫なのかな、東京じゃなくて、札幌でバンドをやるらしいけど、夏休み帰ったら絶対見に行くから、いっぱいかっこいい曲作っといてよ。それぐらいしかできないけれど、いくつになったって公園で音楽聴きながら一緒にアイス食べようよ。

 

全然関係ないけど、ステーキくいてぇ、なまら分厚いやつ。今度ジョナサンのステーキ三枚ぐらいパクってこよう。そうだそうしよう。きっとバチは当たらない。

 

明日は笹尾が泊まりに来る。笹尾は2年になってキャンパスが変わって、違う街に行っちゃった。カラオケに行く相手がいなくなって、ハンターハンターのネタで盛り上がるやつがいなくなって、一緒に松屋をバカにするやつがいなくなって、一緒に銭湯に行ってくれるやつがいなくなって、萎れたジャガイモみたいな顔がたまに懐かしくて、きったない部屋にあった安っぽいかき氷機がまた暑い夏を連れて来て、ブランコに揺られて。

 

今度、お前んち行くから、ちゃんと掃除しとけよ。

 

よくテルマエくんと、昼休みに図書室の奥で、昼寝してたな。あったかくて静かで、すんげぇ気持ち良かったな、うるさくて気持ち悪い教室に帰りたくなかったけど、絶対にチャイムはなるんだよなぁ。シャーペン握りしめながら、必死で覚えた偉い人の名前と英単語はほとんど忘れたけど、そういう無駄なことだけはずっと覚えてんだよな。

 

むだなことたくさん覚えておこう。忘れそうになったら、ここに書いておこう。

youtu.be

めっちゃ好きだなこの歌。